個人的な主観で、結婚相談所のイメージは「昭和のお見合い」のような感じ。
老舗の料亭やホテルのラウンジで、男性と女性、仲人を含め4名。
頃合いを見て仲人が「あとは若い二人におまかせしまして~」と離席。
「ご、ご趣味は?」……
令和ではお見合いのスタイルが変わっていますが、本音としては「よくわからない業界」だと感じています。
その理由は5つ。
- 連盟の種類が多い
- 連盟の連携がグチャグチャ
- 非公開情報が多い
- 数字マジック
- 料金・サービスがバラバラ
私は仕事柄、知らない業界の商品やサービスを購入する際に、めちゃくちゃ調べます。
特に金額が高いサービスのとき、契約で10万円を超える時は「絶対に失敗したくない」という気持ちがあるからです。
1. 連盟の種類が多い
日本結婚相談所連盟 | IBJ |
日本結婚相談協会 | JBA |
日本ブライダル連盟 | BIU |
オーネット | O-net |
良縁ネット | Rnet |
コネクトシップ | CONNECT-ship |
日本仲人連盟 | NNR |
「日本結婚相談所連盟」と「日本結婚相談協会」この2つは全く別の団体。
IBJとJBAと表記すると別だとわかる、漢字だと判別不能。
結婚相談所という括りの中に複数の連盟・団体があることは変ではない。
ネットで調べただけですが、そこそこの規模の団体が10個程度ある。
2. 連盟の連携がグチャグチャ
ややこしいのはその連盟・団体に加入したり離脱する組織があること。
私の記憶が確かならオーネットは少し前まで「楽天オーネット」でした。
パートーナーエージェントも2016年前後までIBJに加盟していましたが、現在はコネクトシップに加盟中。
連盟や協会同士での繋がりもあり、カオスとしか表現できない。
ここまで全体像を掴みにくい業界は珍しいが、ユーザー目線で見ると複雑怪奇。
3. 非公開情報が多い
私が確認した中で、自社の情報を正確に公開していると感じたのは「IBJ」と「パートーナーエージェント」の2社。
※確認ができ次第、他社の情報は随時追記
まず会員数を毎月更新していない会社が多すぎる…
そして団体に所属しているのに「自社会員」と「団体の全体会員」も分けていない会社が多い。
それすら公開していない理由は「公開すると少ないと思われる」からなのか?と勘ぐってしまいます。
4. 数字マジック
上記で会員数でも触れたが、とにかく各社の数字を信頼できない。
なぜなら
計算式のスタート・ゴール・母数の起点が異なっているから
例えば成婚率。
各社の数字を鵜呑みにすると、約10%~30%ほどの開きがある。
数%の違いであれば、なるほどとなるが10%→30%は3倍の差……
とてもじゃないが、同じ数字として受け止めることができない。
各社の企業努力や、数字を良く見せる方法は、悪いものではないが、単純に消費者にとって不公平・不便だとしか感じない。
5. 料金・サービスがバラバラ
私が調査した範囲では同じ店舗型の結婚相談所で、最安30万円~最高70万円までの開きがあり、2倍以上の価格差。
価格に差が理由は「サービスが手厚い or 手薄いで、これ自体はおかしくない。
ただし、サービス内容を「正確にわかりやすく公開している」結婚相談所が少ないため、不信感あり。
もう一つ気になっている点は、価格設定の項目名。
- 初期費用
- 活動サポート費
- 入会金
- 登録料
これらは項目名こそ違いますが、入会時に支払う同じ「初期費用」です。
「わざとわかりづらくしているのか?」と思うぐらい、項目名と金額の設定がバラバラ。
ここに、「月会費」と「成婚料」が加わり、総額となります。
参考例を表で紹介しますが、これだけ各項目の金額設定がバラバラでも、「1年間の総額は同じ」です……
A社 | B社 | |
---|---|---|
初期費用 | ¥2,200 | ¥0 |
活動サポート費 | ¥77,000 | ¥264,000 |
登録料 | ¥55,000 | ¥22,000 |
月会費 | ¥11,000 | ¥7,700 |
成婚料 | ¥220,000 | ¥110,000 |
1年間の総額 | ¥486,200 | ¥488,400 |
表で比較しているので、そこまでもわかりづらくないですが、1年間の総額が非常に把握しづらい。